介護職の仕事に関するイメージとの違い

介護職は要介護者に対する介助作業を行う仕事、というイメージが一般的です。
実際にイメージ通りの仕事も行いますが、介助作業の意味合いが異なります。

介護職における要介護者への介助作業は日常生活における様々な行為のサポートの他、身体機能を回復させるためのリハビリも含まれているのです。
そのことを知らない方は多く、それを聞いて驚く方がたくさんいます。
リハビリの内容についても毎日の暮らしの中で生じる負担の軽減か、あるいは自宅での生活に復帰することを目的としたものかで大きく変わることもあまり知られていません。

そんなリハビリですが、一般的な介護士の仕事には含まれていません。
簡単なサポートを行うことはあるかもしれませんが、要介護者へのリハビリ指導は介護職の中でも理学療法士や作業療法士などの専門職の仕事です。

イメージとのギャップといえば、要介護者の年齢という点でも驚く方をよく見ます。
確かに介護施設の利用者は高齢者が多いです。
そのため高齢者相手の仕事であると思ってしまうのも頷けます。
実際、介護施設を利用する要介護者は高齢者が大半を占めている他、要介護認定の基準も65歳を区切りとして大きく変わるので、必然的に高齢者の割合が多くなります。

しかし、法律上は高齢者とは扱われない65歳未満の人も怪我や病気などの理由で要介護者として扱われるケースも少なくありません。
介護の仕事は要介護者へのサポートなので、自分よりも若い人を介助することは決してあり得ない話ではないのです。